福島県 郡山市立郡山第七中学校3年生 みなさんのページ |
●訪問データ●
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訪問日 |
平成14年4月22日(月) |
人数 |
6人 |
学校の場所 |
福島県郡山市 |
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●昔から引き継がれた豊かな環境●
ナショナル・トラスト運動は、一人ひとりが大切にしたい風景を守り、みんなで大切に使って未来
につなげる活動です。
「皆さんの大切なもの、町の自慢を教えてください」という質問に、皆さんが答えてくれました。
「私たちの自慢はここにあります」差し出した安積歴史館の写真を表紙の名門安積高校と七中の
学校要覧、そしてメモリー・カード。 この小さなカードを開くのが楽しみだ。会津への分岐点として
昔から栄え、今でも福島市と1位争いをする工業都市・郡山の活気が伝わってきそう。 |
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日本館(安積歴史博物館) |
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校舎 |
●訪問を受けて(ナショトラおじさんこと岩切より)
今年度2番目の中学校の皆さんによる協会訪問だ。進路指導の一環としての職場訪問とはいえ、
ナショナルトラスト協会を選んでくれたことは、学校当局と来訪中学生の自然への関心の高さが感じ
られ、頼もしい限り。 最上級生としての自覚からか、余裕が見られる。「こんなに小さなところだったの」
口には出さぬが???。戸惑い顔も頷ける。静かな室内にパソコンだけが何台も置かれ、仕事をしている
人は総勢6人。この日のボランティアはナショトラおじさんだけ。いつもはボランティア活動でパソコンは
足りなくなる。そんな説明に納得してくれた。
初めに用意されていた質問に答える形で話が進む。
「おじさんがナショトラおじさんになったわけ」から説明に入る。教師を辞めた後、何か人のため・社会
のために役立つ仕事は出来ないか考えていたとき、小学校時代の友達が誘ってくれたこと、協会の仕事
をしているうちに、全国の小・中学生の質問に答える「生きがいのある仕事」にめぐり合えたこと。
次に「環境問題」について、ナショナル・トラスト活動を通して話す。原生林をまもる・海岸の環境を守る・
歴史的建造物の保全・昔の美しい自然を取り戻すなど、ナショナル・トラスト活動は関係する人々の
ボランティア活動で成り立っていることを強調した。特にボランティア活動については、「人にやらされる
ものではないこと、仕事の見返りを求めないこと、役立っている喜びを心から感じること」このことが出来
ないなら、ボランティアはしないほうが良いと話した。ナショナル・トラスト活動の大変さを分かってもらえた
と思う。
社団法人日本ナショナルトラスト協会の仕事に触れ、ナショナル・トラストの元祖イギリスとの活動の交流
をはじめ、全国に散らばるナショナル・トラスト団体との交流や支援、人々の環境への関心を啓蒙するため
の全国大会や講演会など、小さな部屋ながら活動は全国に広がっていると話す。
AHJ(エイコン・ホリデイ・ジャパン) は外国や国内のボランティアを日本に招き、ナショナル・トラスト活動を
通してナショナル・トラストについて理解を深めると同時に、しょうらいの指導者を養成することも考えた活動
だと話す。
郡山の恵まれた環境(会津磐梯山・猪苗代湖・安積疎水と周辺の環境)に比べると、皇居と周辺・神宮
の森と外苑・新宿御苑・隅田川流域・武蔵野の面影を残す郊外の地域くらいが自慢できるかな。
「数分おきに発車するJ/R電車や高層建築など人工的なものならいくらも自慢できるよ」と笑い話。
くやしいね。
リサイクルは今何処でも行われ始めたが、製品化する規模が小さくて、十分な生産活動が出来ない現状
を考えると、リユース(再使用)をもっと考えよう。ゴミの量を減らす工夫を考えようと結んだ。終わりに
「自然を守るためには」の質問を逆に皆さんに問い掛けた。大げさなことはできないけれどの前置きで
「ゴミの分別を徹底する」「ムダ使いをしない」「ポイ捨て絶滅」「草花や樹木に優しい人」などスラスラと
出てくる。追い討ちをかけるように、「社会生活の基本は家庭。挨拶が出来、話し合いがいつでもできること」
これがナショナル・トラストやボランティアの大切な姿勢だ。
かなり説教がましくなったが、みんなわかった顔で聞いてくれた。思っているのはナショトラおじさんだけ
かな。ともかく 「話し合った中での一つでも実践に移してもらえたらいいな」そんな願いをこめて狭い入り口
から皆を送り出した。「楽しい修学旅行を」「有難うございました」意義ある一期一会でありたい。 |
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