協会に来てくれた学校のページ

福井県福井市立川西中学校3年生 みなさんのページ

川西中学校のみなさん

●訪問データ●

訪問日 平成14年5月23日(木)
人数 6人
学校の場所 福井県福井市

●昔から引き継がれた豊かな環境●


ナショナル・トラスト運動は、一人ひとりが大切にしたい風景を守り、みんなで大切に使って未来につなげる活動です。
「皆さんの大切なもの、まちの自慢を教えてください」という質問に「私たちの自慢は、何と言っても美しい自然です。」近くを流れる九頭竜川の流れにも似た、おおらかな雰囲気を漂わせて入ってきました。
↓学校のスナップ:この恵まれた自然をみんなで守っていかなければと感じています。

●訪問を受けて(ナショトラおじさんこと岩切より)


今年度5番目の訪問校は、市内を流れる九頭竜川の西にある、文字通り川西中学校。
3年生になった喜びと、最上級生としての自負が短い挨拶から伝わる。
「ここが社団法人日本ナショナルトラスト協会?」一目で見渡せるだけの小さなたたずまいに、皆さんは一様に戸惑った表情。無理もないよね。一般企業と異なり、営利を目的としない事務所だから、人数も少なく大変静かな職場なのだと納得して貰う。

早速用意された質問に答える形で話を進める。
最も興味を持っていたゴミとリサイクルに関する質問は、当協会が直接関っていないため、資料提供と簡単な補足で終わる。質問の内容が当協会に関連するものと、ナショナル・トラスト活動なので、二つのグループ合同の学習会の様になった。

ナショナル・トラスト活動関連では、活動が全国的に行われていること、対象も、海岸・森林(山)・川・里山などの自然環境保護活動と古くからの建築物・集団家屋などの分岐浅井保護活動を協会のガイドブックを見ながら説明する。特に遠くから眺める富士山の現状には驚いた様で、トラスト活動の苦労話に聞きいっていた。富士山トラストの方がみえる予定だったので、生の話が聞けるかなと期待したが、時間がずれて実現せず、残念だった。

協会関連の話で、ナショナル・トラスト団体との連携・支援、海外のイベントへの参加や紹介、全国大会を開催して、開催地の人々へのアピールなど、1年中こまごまと動いていることを強調し、仕事場は狭いけれど、やっている仕事はデカイ事を分かってもらう。
元祖イギリスでのナショナル・トラストの始まりから、世界のナショナル・トラストの現状、そして韓国や台湾でもナショナル・トラストを起そうと、日本のナショナル・トラストを参考にしようとここへ見えた話など、興味深げに聞き入る。全国で保護のために買ったり、借りたりした広さが十和田湖の約半分、それでも大勢の人びとの努力の成果だと感動したようだ。

最後に、私から逆に質問「自然を大切にする気持ちを態度に表すとすれば、何をする?」
いきなりの質問に慌てたようだが
「ポイ捨てを絶対しない」
「無駄使いをしない」
「植物を大切にする」
「ゴミの分別をしっかり守る」 「?」など地に付いた言葉が帰ってきて一安心。締めくくりに、「家庭を大切にしようとする心が、ナショナル・トラストにもボランティアにも通じるよ。いつまでも元気で、思いやりの心をもち続けようね」ちょっと昔取った杵柄が、おじさんの言うこと解かってくれたよね。