● 昔から引き継がれた豊かな環境 ●
全国各地にある豊かな自然、貴重な歴史的建造物や遺跡。訪問してくれる中学生によって齎される新しい情報が楽しみです。今回は平泉の巌美渓と並んで有名な猊鼻渓の近く。自然の豊かな太東町からやってきました。早速、30年前の懐かしい思い出のある猊鼻渓の景色や船頭さんのことに触れる。かなり観光化しているようで気になる。
● 訪問を受けて(ナショトラおじさんの報告)
豊かな自然の中で生活している中学生にとっては、テレビや新聞で報道される環境問題はあまりぴんとこない。でも「地球温暖化」「世界的な異常気象」などが大きく取り上げられると、それがかえって気になるらしい。訪問の動機の一つにもなっているようだ。
各自の質問順に話しを進める。「ナショナル・トラスト協会」関係については「訪問の手引き」をもとに役割・イベントや関連団体の活動に触れて話す。特に「富士山トラスト」で取り組んでいる「富士山をに昔の緑を」の活動は成果の見えにくい活動(何十年・何百年先にしか見られない成果になるかもしれないが、今自分たちがやらなければ子や孫の世代に受け継いでもらえない活動。)を覚悟の上で気の長い取り組みには目を輝かせて聞き入る。また「柿田川トラスト」のどぶ川から清流への長い取り組にも同様の反応。
活動をやっていて嬉しかったことは、見知らぬ人に励まされたり、「僅かですが」と寄付を戴いたとき、逆に悲しかったことは活動を理解してもらえなかったり、苦労した現場を荒らされたりした時だそうだ。(どの活動団体も異口同音)
海外との交流も年々盛んになり、本場イギリスのトラスト活動への参加の取りまとめ、外国から日本のトラスト活動を応援するイベント、台湾や韓国のから見学に見える人々の案内など多くなってきた。
最期に、手引き5~6ページのボランティア活動について話す。Q2・Q9にあるように、心の持ち方でいくらでもボランティア活動はできる。将来トラスト活動をやりたかったら、その前に素晴らしい人間に育って欲しい。決して難しいことではない。礼儀正しく人付き合いの良い、思いやりと責任感の強い豊かな心をもった人、そんな素晴らしい人になってくれたらこれからの日本は安心だ。締めくくった言葉を是非実現して欲しい。そんな希望をもたせてくれた、爽やかな興田中学の皆さんだった。 |
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