●今学期最後の訪問校 として常連の下橋中学校の生徒さん5名が約束の10時半ぴったりに「おはようございます」と 元気な声でやってきました。下橋中の皆さんの訪問が毎年11月の初旬。まるで冬の到来をを告げる白鳥のようだ。
●「わんこそば」で有名な盛岡市の中心部を流れる中津川に今年もサケの遡上が見られたとの報告があり一安心。川の辺に位置する下橋中学校。伝統的な礼儀正しさにはその都度感服する。
●訪問を受けて(ナショトラおじさんこと 岩切より)
初めに自己紹介かたがた 訪問の目的を聞いた。自然豊かな環境に育っただけに、これからの環境を危惧する気持が感じられる。
用意してくれた質問の中から、先ずナショナル・トラスト運動についての概要を説明し、
活動をしていて、計画通りに出来たときや、見知らぬ人からの暖かい言葉かけ、小さい子供からのおこづかいの寄附などが元気が出ることを話した。逆に 仕事をした場所を夜中に荒らされてガックリした団体の人の話など。要は 環境保護の活動をする上で最も大切なことは、粘り強い取り組みと、環境を守ろうとする心と心の結びつきだと説明。
将来どのような日本にしたらよいか、どのように環境問題に取り組んだら良いかを子ども達に問い掛けてみた。
- 身近にある自然を当たり前と考えないで、贈られたものと考えて大事にしようとする心を育てる。
- 木材など外国に頼らずに、自給自足を心がけていく。無駄を省くことにつながる。
- 外国からの輸入に偏りすぎている。(外国の自然を破壊してまで輸入はしない)
- 自然を保護することの大切さを,もっと多くの人にわからせるようにする。
など、具体的な話し合いとまではいかなく、課題として考えてもらうことにした。
「柿田川みどりのトラスト」の元通りの自然に戻すまでの十数年の取り組み、「富士山トラスト」の先の見えない活動の取り組みについて説明、「今自分たちが始めなければ、誰もやらない。始めることで、誰かに引き継がれ、いつかは実現する」ということに聞き入る子ども達の表情は真剣そのものだ。
次に「ボランティアの心得」に触れ、学校で行っている当番活動を例に、自分の心次第でいつでも誰にもっボランティア活動ができることを話す。そして最後に「人間として大切なこと」として、挨拶の励行、人への思いやり、自己主張の大切さを強調した。それがボランティアにつながり、ナショナル・トラスト活動のできる環境に優しい日本人へにつながる道だと話した。
午後は「お台場」へ そして明日は「ディズニーランド」とお楽しみの前の小学習。果たして身についたかどうか。「一人でも環境人間になって」との願いで送り出した。 |