協会に来てくれた学校のページ

新潟県 北蒲原郡黒川村立黒川中学校
3年生 みなさんのページ

黒川中学校

●訪問データ●

訪問日 平成14年4月18日(木)
人数 7人
学校の場所 新潟県北蒲原郡黒川村

●昔から引き継がれた豊かな環境●


ナショナル・トラスト運動は、一人ひとりが大切にしたい風景を守り、みんなで大切に使って未来につなげる活動です。
「皆さんの大切なもの、まちの自慢を教えてください」という質問にみなさんが答えてくれました。
「私たちの自慢は、何処にでも見られるこの自然です」差し出された写真の数々に職員一同「羨ましい」大自然の懐に抱かれた校舎・校庭・近くの川。思わず「ふるさと」を口ずさみたくなりそう。
校舎
校舎
私達の自然の自慢

●訪問を受けて(ナショトラおじさんこと岩切より)


今年度最初の訪問校は雪国・新潟からの折り目正しい中学生。3年生になった喜びと、最上級生としての自負が短い挨拶から伝わる。快い挨拶と共に現れた皆さんの戸惑った表情。無理もないよね。あの「社団法人日本ナショナルトラスト協会」が一目で見渡せるだけの小さなたたずまいだから。一般企業と異なり、営利を目的としない事務所だから、人数も少なく大変静かな職場だと納得。

早速用意された質問に答える形で話を進める。ナショナル・トラスト活動の概要、そしてボランティア活動を続けている人から聞いた「苦しかったこと嬉しかった体験」を話し、全国に散らばるナショナル・トラスト活動は、一人ひとりのボランティアに支えられていることを強調し、共感を得られた。

社団法人日本ナショナルトラスト協会のガイドブックの中から代表的な活動をピックアップして、どの地域でナショナル・トラスト活動が起きてもおかしくないほど、自然や景観の破壊が進行している世界の現状を訴える。特に京都議定書を中心に、将来の地球環境を守るための「温暖化問題」には全員じっと聞き入っていた。

当協会の大切な仕事である、国際交流、ナショナル・トラスト発祥の地イギリスへボランティアとして人材を募り派遣する「日英ベンチャー・ホリデイ」逆に日本で行うボランティア活動「エーコン・ホリデイ・ジャパン」に外国からボランティアを募り、ナショナル・トラストの大切さ、活動のための指導者の育成を図っていくことを話す。
学習資料として以前に届けた「ナショナル・トラスト ジャーナル」について事務局の説明があり、最後に「日常気を付けたいこと」を逆に聞いた。無駄遣いをしない。物を大切に使う。ゴミをなるべく出さない。ゴミをきちんと分別する。など豊かな自然の中での日常の生活も都会とほぼ同じ感覚で受け止められている。最後に、ボランティアを志す人間としての基本的資質は「挨拶がしっかり出来ることと家族を大切にする」と結んだ。やや説教がましくなったが、皆の表情から分かってもらえたと思う。

これから都内でも人口密度の最も高いといわれる「渋谷ハチ公前」に行くそうだ。色々な現実を見聞して、たくましい自然に優しい人間になって欲しいと祈りながら、送り出した。