トラスト活動とは?

ナショナル・トラストの発祥

 

19世紀の英国。産業革命とともに急速に自然が失われるなか、3人の市民が「ナショナル・トラスト」を発案しました。国民のために、国民自身の手で大切な自然環境という資産を寄付や買い取りなどで入手し、守っていく。これが、ナショナル・トラストの基本理念です。

1895年に非営利団体として「英国ナショナル・トラスト」が設立されると、多くの人々から寄付が集まるようになりました。ピーターラビット®の生みの親でもあるビアトリクスポターTMもそのうちの1人です。彼女は、湖水地方の美しい風景を守るために1,700haを超える土地を買い取り、英国ナショナル・トラストに寄付をし、その維持管理をゆだねました。

英国ナショナル・トラストは2021年現在、会員数540万人という世界でも最大級の環境保全団体に成長しました。所有している資産には、約25万ha(東京都とほぼ同じ面積)の土地や、1,255km以上にわたる海岸線、500ヶ所以上の歴史的建造物や自然保護区、庭園など様々なものがあります。これらの取得や維持管理、啓発活動などを進めるための資金は、すべて会費や寄付によりまかなわれています。

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