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岩手県花巻市立南城中学校 3年生のみなさんのページ

●訪問データ●

訪問日 平成16年4月9日(金)
人数 5人
学校の場所 岩手県花巻市南城2-5-1

昨年に続いて宮沢賢治と高村光太郎ゆかりの花巻市から中学生がやってきた。学校は異なるが、同じ風土や自然環境で育った頼もしい中学生たちだ。
今度はどんなことを自慢してくれるのだろうか。遠くに早池峰を望む北上盆地の中心地花巻。環境についてどんな問題意識を持っているのか楽しみだ。



訪問を受けて(ナショトラおじさんの報告)

石鳥谷中学校に引続いて、岩手県からの訪問者。地図で見ると同じ北上盆地内。3年生になったばかりで、つい「2年 ?組の」と失言。笑いの中で自己紹介と来訪の動機を披露する。「3年生で取り組むことになる環境に興味があって」「近くに高速道路が予定され、自然が破壊されそう」「温暖化によって、緑豊かな自然がどう変わるか」「道路開通による田圃の減少をどうやってくい止められるか気になる」など鋭い。前もって貰った質問も「ナショトラおじさんが答えるより皆さんがどう思っているかを討論したほうが最も適切な答えになりそうだよ。時間がないのが残念だが。」

「自然とは人間が生きていくために必要な様々な力を与えてくれるもの。」から始まり、最大の関心事である温暖化問題に触れる。海面上昇に伴い浸水が激しくなった南太平洋の小国の移動、暖冬、冷夏、異常気象現象などの問題にどう対処するか。二酸化炭素を減らす世界的な動きは各国の事情(大半は自国の利益優先)で思うように達成できない。
地球の温暖化の歯止めになっているグリーンベルト地帯(アマゾン、シベリアのタイガ、マレーシア・インドネシアにまたがるジャングル地帯)の開発を止める努力がなされている。ほかに森林の火災を防止する。車の使用を控えるなどの意見がでる。

環境をこれ以上悪くしないようにと、日夜頑張っている活動がナショナル・トラスト運動。全国各地の団体とネットワークを結び、活動の相談を受けたり、活動しやすい環境作りをしたり、わずかでも資金援助をしたりするのが、 ここ「社団法人日本ナショナル・トラスト協会」だと説明、詳しくは手引きの前半を見てもらう。そして、そんな活動を支える力は一人ひとりのボランティア。そういう人たちの努力で、各地の自然・景観が守られていることを話す。

「社会のために自分から取り組み、満足することがボランティアの大事な心」そしてそんな人間になるには

  1. 意志が強い
  2. 礼儀正しい
  3. 人やものを大事にする
  4. 自分の考えを相手にはっきり伝える
  5. 自然や環境に興味を持つ
そんな人ならトラスト活動は勿論、自分の郷土を立派に守っていける人だと結んだ。少々お仕着せがましくなったが、解かってくれたと確信した。

  時間があれば、子ども達の声を聞きたかったが、限られた時間ではそれも無理な相談。「帰ったら、自分たちで出来るボランティアを頑張ります。豊かな自然を守ります」力強い挨拶を残して、次の予定地へ。

 

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