協会に来てくれた学校のページ

東京都立川市立立川第一中学校2年生 みなさんのページ

立川第一中学校のみなさん

●訪問データ●

訪問日 平成14年9月26日(木)
人数 6人
学校の場所 東京都立川市

●昔から引き継がれた豊かな環境●


ナショナル・トラスト運動は、一人ひとりが大切にしたい風景を守り、みんなで大切に使って未来
につなげる活動です。
今回は修学旅行ではなく、研究活動の1つとしての訪問だった。歯切れ良い挨拶、テキパキと
答える仕草、応対していて気持がいい。一人ひとりが課題(質問事項)を持ってやってきた。

●訪問を受けて(ナショトラおじさんこと岩切より)


ここトラスト協会を訪問する前に、総合的学習の時間の中で市内での「福祉」を学習してきたらしい。さらに学習の輪を広げ、福祉・ボランティアについての学習ということになって、今回の来訪になったそうだ。当協会とすれば、学校当局と来訪中学生の自然への関心の高まりを強く感じる。

期待した職場とはかなりかけ離れた部屋の様子に戸惑い気味の顔、顔。何しろ営利を求める企業と異なり、静か過ぎる室内、戸棚に囲まれた変哲のない事務所のたたずまい。「あの社団法人日本ナショナルトラスト協会はこんなとこ?」 そうだよね、期待はずれもいいとこだよね。

初めに用意されていた質問に答える形で話が進む。全国大会の目的は? つい先日行われた「知床大会」を引き合いにして話する。運動を始めて25年、活動の成果を目にしながら、これまでの歩み、今後の展望などの話し合い、トラスト活動を推進していく上での数多くの課題についての話し合い、社団法人日本ナショナルトラスト協会の20周年を振り返り、活動団体の歴史と現在の活動を報告するなど、全国から集まった人々にとって、有意義な大会だったことを説明。

続いて全国のナショナルトラスト活動の概要をガイドブックを参考にしながら説明する。営利目的ではないから、活動する人々は全てボランティア、話にじっと聞き入る皆の表情。福祉・ボランティアの学習をしただけあって、下手な話でもドンドンわかって貰えたよう。一転してナショナル・トラストの原点イギリスの話、わが社団法人日本ナショナルトラスト協会の活動状況を話す。国際交流事業・全国大会・研究会などを通して地球環境の大事さを訴えていること、企業からの寄付金などで全国の活動団体を援助していること、さらにトラストで確保した土地の広さ、確保にかかった費用など、おじさんの知らないことまで聞いてくる。聞いている範囲で答える。

自然を守る活動をしていて良かったことは、昔のように生き返ってきたことや人々に喜ばれたことなど。悪かったというよりガッカリしたことは、せっかく植樹した所を車で荒らされたり、きれいにした場所にゴミを捨てられたりしたことなど。

予定の時刻になり、答え切れないものもあったようだが、人間の基本としての、挨拶、奉仕、思いやりの三つはしっかり身についている若者だった。彼らが身近なところでどのようなボランティアをしてくれるのか、若い自然保護の芽が育って行くことを確信したひと時だった。