協会に来てくれた学校のページ

山形県天童市立第三中学校3年生 みなさんのページ

天童市立第三中学校の皆さん

●訪問データ●

訪問日 平成14年5月13日(月)
人数 6人
学校の場所 山形県天童市

●昔から引き継がれた豊かな環境●


ナショナル・トラスト運動は、一人ひとりが大切にしたい風景を守り、みんなで大切に使って未来につなげる活動です。
「皆さんの大切なもの、まちの自慢を教えてください」という質問に
「私たちの自慢は、何と言ってもこれです。」
差し出されたお土産の包。中から出てきたものは「馬」の字が裏返しになった彫り物のある大きな将棋の駒。
職員一同「縁起の良いお土産有難う。」
↓左馬:お土産にいただいた、幸運をもたらすといわれる、「馬」の裏返しの彫り物(天童名物)

左馬の由来


左駒は天童独持の飾り駒や根付け駒として人気を呼んでいます。
それは、馬の字が逆に書いてあるところから「うま」の逆は「まう(舞)」であり、古来、舞はめでたい席で催されることから、縁起の良い招福の駒とされています。
また、左馬という字の下の部分が財布のきんちゃくの形をしており、口が良く締まって、入った金が散逸しないことから、富のシンボルとしての意味があります。
このように、左馬は、昔から、福を招く、めでたい商売繁盛の守り駒としてよろこばれております。
(天童市商工観光課発行『天童と将棋駒』より)

●訪問を受けて(ナショトラおじさんこと岩切より)


今年度4番目の訪問校は、将棋の駒と温泉で有名な町・天童の中学生。朝早く出発して来たとのこと。予期せぬお土産(各人出し合ったらしい)を頂き恐縮。3年生になった喜びと、最上級生としての自負が短い挨拶から伝わる。あの「社団法人日本ナショナルトラスト協会」が一目で見渡せるだけの小さなたたずまいに、皆さんは一様に戸惑った表情。無理もないよね。
一般企業と異なり、営利を目的としない事務所だから、人数も少なく大変静かな職場だと納得。

早速用意された質問に答える形で話を進める。
最も興味を持っていたゴミに関する質問は、当協会が直接関っていないため、資料提供と、簡単な補足で終わる。国語で学習した「ピーター・ラビット」ゆかりの湖沼地帯の保護に関連して、ナショナル・トラスト発祥の地イギリス。世界中でナショナル・トラスト活動のさかんな国は?やはりイギリスとつながりの深いカナダ・オーストラリア・ニュージーランド。アジアでは日本とマレーシアとインドネシア。韓国と台湾もそろそろ。

日本国内に目を向けて、社団法人日本ナショナルトラスト協会と協力し合っている団体が48、協会以外の団体を入れるとかなりになりそう。取得または借りた土地を合わせると約3000ha(十和田湖の半分)まだまだ足りない?
協会の仕事について概要を話し、ナショナル・トラスト団体の活動が全てボランティアに支えられていることを強調。「自分の意思で行動」「見返りを期待しない」「仕事に喜びを」ボランティアの原則を説く。

終わりに「今できる自然保護は?」と質問。「リサイクル」「募金」「洗剤不使用」「ゴミの分別徹底」「水・電気の無駄使いをしない」自信たっぷりの答えに嬉しくなる。
日常の取り組みの成果かな?ナショナル・トラスト活動の基本は「家庭」。やや戸惑った顔が、人間として当たり前の事とわかって納得顔。ガンバレよ。未来は君たちのもの。

近くの湯島天神へ出かける(高校入試のためのお願い?)時刻になり、話を終える。
おじさんの話わかってくれたかな。ていねいなお礼の言葉を貰い、楽しい旅行になることを祈りつつ一同を見送る。