協会に来てくれた学校のページ

宮城県仙台市立山田中学校3年生 みなさんのページ

●訪問データ●

訪問日 平成15年5月14日(水)
人数 3人
学校の場所 宮城県仙台市太白区山田北前町

●「広瀬川 流れる岸辺 想い出は帰らず」の歌で有名な杜の都・仙台。古くは戦国時代,陸奥の勇将・伊達政宗の居城だった青葉城を中心に栄えた東北一の町仙台。その町から初めての中学生を迎えました。
●開口一番「社団法人日本ナショナルトラスト協会の中へ入った感想は?」固かった口がようやく開かれ、飛び出した言葉は「思っていたより狭い」「仕事をしている人がとても少ない」など、一版企業のイメージとは大違いで、無理もないよね。早速社団法人日本ナショナルトラスト協会の仕事の概要の説明から始める。

●訪問を受けて(ナショトラおじさんこと 岩切正睦より)


「訪問の手引き」を参照しながら当協会の大事な仕事~調査・研究・情報収集そして質問にあったトラスト税制に関る提言。環境教育の普及・啓発。ナショナル・トラスト活動の基本になるボランティアの育成・指導など???。小さな部屋に少数の人員で、電話・FAX・パソコンを駆使しての対応、その合間に現地での打合せ、大勢のボランティアの援助もあってたくさんの仕事をこなして行く。  そんな話に驚きと納得のウンウン顔。

日本のナショナル・トラスト運動の歴史と現状。全国大会の意義、ナショナル・トラストに関る多くの決まり。環境に関心をもつ人が増えると、その決まりを利用して悪事を働く人が増える。大事なことは「おかしいと思ったことは自治体にしっかり疑問をぶっつけよう」

シンポジュームの中味は、当面する環境問題、日本のナショナル・トラスト運動の歴史、現状、将来のこと。地方で行われるときには、その地方の環境問題と今後、そして世界の環境問題(温暖化・水不足)などにふれて、質問に答える。学校の近くにある太白山は地元にある誇れる貴重な自然として、子どもたちにも愛され親しまれている。日常的な森林保護に関連しての森林問題。温暖化・砂漠化・大気汚染のほかに、川や海の汚染や魚の減少を上げ、漁業関係者が植林・植樹をしたことを話し、自然の力のすごさを説いた。同時に環境を元通りにすることの大変さを力説。富士山トラストの「富士山に緑を」の活動をパンフレットを元に10年後くらいを目標にしているのでなく、気の遠くなるような長期の計画であることを承知で、日々のトラスト活動に従事していることを説明。 
「ボランティアも、ナショナル・トラストも根は同じ。社会や人々のために役立ち、自分から積極的に取り組みながら、仕事することに満足できることが最も大切なのだ。」真剣な眼差しにホットした。

最後に「これからの青少年に期待すること」として家庭や家族を大事にしているか、挨拶や仕事が当然のように出来るか、忠告し合える友達を持っているか。などやや説教がましい話で締めくくった。

都会化が進むとはいえ、まだまだ豊かな自然に恵まれている「杜の都・仙台」わずか3人とはいえ、環境に対するしっかりした考えが伺えた。学校で、家の近くでボランティアに専念する姿をダブらせながら帰途に付く彼女らを見送った。





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